国交省福知山河川国道事務所は、洪水に特化した危機管理型水位計を京都府福知山、綾部、舞鶴、宮津4市の由良川28カ所、福知山市の土師川に2カ所新設した。水位情報をきめ細かく提供することで早めの避難につなげたいとする。

　危機管理型水位計は一定水位以上になると測定を開始する。ソーラーパネルを備えるため別の電源は不要で、機器も小型。長期メンテナンスフリーで運用できる。水位計本体の費用は100万円以下に収まり、常時稼働の通常型に比べて初期投資や維持費が安く、導入しやすい利点がある。

　設置箇所は、水位が高くなりやすい地点や既設水位計がないところの補完を重点的に、福知山事務所が管轄する由良川全体を網羅できるよう配置した。土師川は由良川との合流地点近くと、その上流部に設けた。

　各地点の水位情報は、インターネットサイトで確認できる。大雨などで観測開始水位に達すると、10分ごとの水位がわかる。

　同事務所は「これまで以上に水位情報を提供できるようになりました。早期避難の判断材料として活用してほしい」としている。


写真＝これまで水位計がなかった京都丹後鉄道下天津駅付近の国道175号沿い由良川に危機管理型水位計が新設された