新年を前に街のシンボルをピカピカにしようと、福知山ＳＬ保存会（塩見充男会長）は27日、京都府福知山市広小路通り（菱屋町）の福知山鉄道館ポッポランド2号館に静態保存されている蒸気機関車（ＳＬ）Ｃ5856号の清掃をした。

　保存会は旧国鉄福知山管理局時代からＳＬの運転や鉄道運行に関わってきた人たちを中心にして1982年に結成。ＳＬ清掃のボランティアを年4回行っている。

　1939年に製造のＣ5856号は、70年まで舞鶴線や小浜線などを走った。長さ18・3メートル、高さ3・9メートル。68年にはお召列車の機関車にもなった。

　清掃作業は保存会の役員11人が参加。車体の汚れやほこりを取り除いたあと、専用液で隅々まで磨き上げた。作業が終わると車体前面に国旗を飾った。

　塩見会長（77）は「ポッポランド1号館が休館となっているため、近くにある2号館の来館者が減っています。車体がきれいになったので、多くの人たちにぜひ見てもらいたい」と話している。

　2号館は28日午後4時30分まで開ける。年明けは4日午前10時から。


写真＝Ｃ58の汚れを取り除く保存会の役員たち（27日午前9時50分ごろ）