京都府立大江高校(永井正樹校長)は22日、福知山市大江町金屋の校内で「映像ミュージアム」を開く。生徒たちが白黒写真をカラー化した作品などを展示する。京都市の京都工芸繊維大学池側研究室も共催し、古い8ミリフィルムをデジタル化した映像などを上映する。時間は午前10時から午後3時まで。入場無料。
大江高では2016年度から、地域の有形無形の文化資源をデジタル化し、保存・継承していく「映像ミュージアムプロジェクト」を進めている。ビジネス科学科マルチメディアコースの生徒たちが、工繊大の池側隆之教授らの協力を得ながら、町内の人たちが所有している白黒写真をカラー化してきた。
今年度は2年生9人が取り組む。蓼原の三光堂写真館(新治貢店主)が保管していた写真乾板をもとに画像をおこしてパソコンに取り込み、新治さん(77)から写真の撮影場所や当時の様子を聞き取りして、カラー化を進めている。
展示する写真パネルは17枚。新治さんから借りた乾板は、水害で1階が浸水した家屋や家から避難する人たち、宮川に架かる橋が落下した様子などが写っていて、生徒たちは川の泥水などの色を思い起こしながら、かつての情景をよみがえらせた。このほか大江高校の古い校舎、小学校のグラウンドでの祭りなどの写真パネルも並べる。
また、池側研究室は1960年代から80年代にかけて大江町などで撮影された8ミリフィルムをデジタル化した映像の観賞会を開く。
以前に大江高生がカラー化した写真も画像で紹介する。白黒写真のカラー化などを体験できるコーナーもある。
大江高の山岡美里さんは「人の顔や服など細かい部分の色付けが難しく、想像で塗っていくことが多かった」。高山実さんは「聞き取りなどで、大江に何度も水害が発生してきたことがよく分かった」と話している。
写真=パネルには白黒とカラー化した写真を貼り付け、作業した生徒たちの感想も載せている
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