京都府福知山市大江町天田内、元伊勢外宮豊受大神社(河田光稔宮司)で16日、第1回龍燈まつりが催される。神社本殿の屋根のふき替え完成を記念してのまつりで、踊りや音楽コンサートなどがある。
本殿の屋根はかやぶきで、4月に強い風雨を受けた際に、幅約8メートルにわたってかやが落下した。約20年前にふき替えられていたが、老朽化が進んだことで、落下につながったとみられる。
神社の窮状を知った作家でアーティストのさとうみつろうさんが、6月に外宮でチャリティーコンサートを開催。この時の模様がインターネット上でライブ配信され、閲覧した全国各地の人たちが屋根のふき替えに協力しようと、多くの浄財を寄せた。またライブ当日も来場者からたくさんの寄付金が集まった。
工事は、かやが落下した側の屋根だけでなく、反対側もふき替えることができた。6月から現場作業に入り、9月に完成した。
まつりは豊受大神社氏子会、元伊勢保勝会、大江元気プロジェクトの3者の主催で、ふき替え工事の完成記念のほか、寄付をしてもらった人たちへの感謝の気持ちを込めて開く。まつりの名称は、本殿近くにあり、樹齢1500年を超えるご神木「龍燈の杉」からとった。
正午から式典を開き、高額寄付者の名前を記した芳名碑の除幕をする。午後1時からは境内の神楽殿で獅子舞、日本舞踊、福知山踊りの披露やキーボード、歌によるコンサート、和太鼓演奏がある。
神楽殿の前には、龍燈の杉にあやかり、氏子らが竹で作った龍の作りもの3基を飾る。龍の目はライトを付けて光るようにしており、本体にイルミネーションも施す。
氏子会の責任役員、林田奉昭さん(73)は「外宮神社にも龍燈の杉があることを知らない人が多いので、来年以降もまつりを続けていきたい」と話している。
写真=まつり当日に神楽殿の前に飾る竹でこしらえた龍の作りもの
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