福知山市の長田野工業団地などに工業用水を供給している京都府公営企業管理事務所(同市石原、長砂龍次所長)はこのほど、大規模地震を想定した工業用水道の災害対応訓練をした。市も参加して、現地確認から復旧作業、団地立地企業への情報伝達などの流れを確認した。
水道管老朽化による事故が全国的に発生しており、災害による不測の事態にも備え、毎年訓練をしている。今回は震度7の地震により、送水ポンプの非常停止、配水管の破裂などが同時発生したという想定で行った。
長田野工業団地内では、口径100ミリの模擬配水管を準備して漏水からの復旧訓練をした。
現着した府職員は静止画と動画をネットで同管理事務所の対策本部に送り、状況を報告して指示を仰いだ。
実際に復旧に携わる業者・大成機工が協力して、漏水箇所に鋳物製のカバーを取り付ける作業を行い、府と市の職員も体験した。給水再開への水質確認などもした。
府管理事務所は「水道の事故となれば、一般の方からはまず市役所に情報が入ると思います。合同訓練で情報共有を図ることは有用で、非常時の迅速な初動への備えにしたい」としている。
写真=破裂した配水管の復旧作業の模擬訓練をした
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