将棋のタイトル戦の対局時に注目を集める「勝負めし」。京都府福知山市の福知山城で行われた最高位棋戦・第31期竜王戦七番勝負第4局では、市が地元の飲食店などから昼食を募り、「肉のまち」にちなんだメニューなど13品を用意。午前と午後に提供されるおやつは、丹波栗を使ったパンやクッキーなど11品をそろえた。

　通算タイトル100期達成がかかる羽生善治竜王（48）は、1日目24日の昼食に柳町の「福知山産京地どりの親子丼」、2日目25日には鬼そば屋の「福知山名産鬼そばと名物天ぷら二種」を味わった。おやつには、洋菓子マウンテンの「ピスタチオ」「チーズケーキ」「プリン」▽まころパンの「ビッ栗！　まるごと丹波のマロンぱん」を選んだ。

　終盤に逆転して2勝2敗に持ち込んだ広瀬章人八段（31）は、1日目の昼食に御肉料理竹下の「肉のまち福知山ステーキ重定食」、2日目に柳町の京地どりの親子丼をとった。おやつは、まころパンのマロンぱん▽マウンテンの「ティラミス」「チーズケーキ」▽京都華頂大学の石川果歩さんによるパイの上に丹波栗の渋皮煮がのった「丹波の実り」を味わった。

　「福知山丹波くりスイーツアイデアコンテスト」のプロ部門グランプリに選ばれ、両棋士がおやつに選んだまころパンの岩切康子さんは「グランプリに選ばれてから、私のパンですが『福知山のみなさんのパン』でもあるのかなという気持ちが大きくなっています。選んでもらえて本当にうれしかったです」と喜んでいた。


写真上＝羽生竜王と広瀬八段が味わった勝負めし、柳町の「京地どりの親子丼」
写真中＝鬼そば屋の「福知山名産鬼そばと名物天ぷら二種」
写真下＝竹下の「肉のまち福知山ステーキ重定食」