京都府福知山市東羽合の京都共栄学園高校サッカー部(内藤翔平監督、67人)は18日、第97回全国高校サッカー選手権京都大会の決勝戦に初めて挑み、今夏のインターハイ4位・東山とPK戦までもつれる死闘を繰り広げたが、あと一歩のところで敗れた。
京都市右京区の西京極総合運動公園陸上競技場で行われた。試合前のロッカールームで、内藤監督(33)は「自分たちの力で歴史をつくる。きょうのゲームも困難はある。みんなで協力して体を張ってハードワークしよう」と伝え、選手をピッチに送り出した。
前半4分、右サイドを突破した東山がクロスからのヘディングシュートで先制。そのまま0-1で後半に入ると、終始共栄がボールを保持。得意のサイド攻撃で攻め立て、終了間際の後半38分、途中出場のFW飯野颯選手(2年)がセンタリングのクリアボールを拾い、左サイドから同点ゴールを決めた。
1-1のまま10分ハーフの延長戦に入ったが、それでも決着はつかず、PK戦に突入。共栄は4-5で惜敗し、初の全国大会出場はかなわなかった。
内藤監督は「選手たちは粘り強くやった。大会を通して、ゲームの立ち上がりはうまくいっていたが、決勝では出鼻をくじかれたのが反省点。なんとかPK戦までいけたのは成長したところだが、勝ちきれなくて悔しい」と話した。
地元・福知山ジュニアユース出身のMF荒川聖志主将(2年)は「負けて悔しい。サイドを何度も攻めたが、クロスを上げられる数が少なく、力の差を感じた。来年は借りを返したい」と雪辱を誓った。
■大会優秀選手に共栄から3人選出■
府高体連サッカー専門部は18日、同大会の優秀選手13人を発表した。
共栄からは、GK工藤海輝▽MF島村瑠維▽FW内田椋也の3選手が選ばれた。いずれも3年生で、島村選手は福知山ジュニアユース出身。
写真上=東山ゴールに襲いかかる共栄10番のFW内田
写真中=試合前、内藤監督が選手たちを鼓舞する
写真下=再三、サイドを駆け上がった荒川主将
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