京都府福知山市田野地区にある天神社で、鳥居が約200年ぶりに更新された。これまでは木製で傷みがあるたびに修理してきたが、費用は膨らむ一方で、氏子の高齢化も進んでいるため、今後も末永く維持管理をと、石製にし、9日に記念神事を営んだ。
氏子は笹場、口田野、田野山田3自治会の住民で、現在は88世帯。木製の鳥居は1814年(文化11年)に建立された。柱を支える控え柱があり、銅板の屋根が特徴。定期的に修理をしてきたが、柱の腐食が進み、鳥居の傾きも目立っていた。
建て替えの話は昨年から持ち上がり、木製のままの修復も考えたが、費用がかさみ、今後も同様の悩みが続くことを考え、管理しやすい石製に変えることを決めた。
新しい鳥居の大きさは以前のものと同じで高さ、幅ともに3メートル余り。費用は約170万円かかった。
記念神事は氏子約30人が出席し、大原神社の林秀俊宮司が執り行い、最後に通り初めをした。
田野地区総代の由良春夫さんは「古くから親しみある神社です。新しくなった鳥居とともに、これからもしっかり維持管理していきたい」と話していた。
写真上=更新した鳥居の通り初めをした
写真下=建て替える前の鳥居
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