農林水産省などが主催する「第7回ご当地! 絶品うまいもん甲子園」で、京都府福知山市正明寺にある福知山淑徳高校のチームが優勝した。肉じゃがと中丹茶を使ったライスバーガーで挑み、エントリーした全国352チームの頂点に立った。高校生最大の料理コンテストでの優勝に、「ぶつかり合ったこともあったけれど、半年かけて頑張ってきてよかった」と快挙を喜んでいる。
淑徳高チームは、調理系列2年の吉田大樹君と木下葉月さん、1年の谷口秀一君の3人。
うまいもん甲子園は「ご当地食材を生かした地元の看板メニュー開発」のテーマに沿い、高校生3人以内のチームで、オリジナルレシピを考えるコンテスト。同校のチームが、決勝に進んだのは初めてだった。
決勝には、近畿、中国四国、関東甲信越、九州など、各ブロックの選抜大会で優勝した7チームと、インターネットでの応援投票で選ばれた1チームを加えた8チームが進出。調理とプレゼンテーションがあり、調理は味や独創性、完成度、プレゼンは表現力などで採点し、優勝、準優勝チームなどを決めた。
同大会で優勝経験がある学校など、強豪がひしめく中で、淑徳高チームは近畿ブロックの選抜大会を勝ち上がっての出場。決勝は2日に東京都で行われた。
2年生の2人が舞鶴市出身ということもあり、舞鶴が発祥地とされる肉じゃがを使い、地元の中丹茶を融合させた「肉茶がバーガー」で、選抜大会と同じく勝負した。
バンズは、ごはんとすりつぶしたジャガイモ、粉末状にした中丹茶を混ぜて油で焼き、みそソースを塗った。これに水菜とニンジンの和え物、肉じゃが、ホウレンソウのごま和えを挟み、和食の基本である「一汁三菜」を表現した。
米と一緒に炊いたジャガイモが、必要以上に粘りが出てしまうアクシデントに見舞われたが、臨機応変に対応して乗り切り、納得できるバーガーに仕上げることができた。プレゼンも「大きな声が出せて、過去最高の出来だった」という。
優勝チームが発表され、吉川貴盛・農林水産大臣から表彰状を受け取った瞬間を振り返り、3人は「夢じゃないかと思った」と笑顔。「今後は肉茶がバーガーを、地元の道の駅で販売するなど、みなさんに食べてもらえる機会ができればうれしい」と話している。
写真上=うまいもん甲子園で優勝した谷口君、木下さん、吉田君(左から)
写真下=3人が考案した「肉茶がバーガー」
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