新宗教「大本」の開祖・出口なおの生誕地を保存する施設「厳の郷」が、京都府福知山市上紺屋町の現地で一部完成した。3日に施設で記念行事が営まれ、関係者らが、テープカットなどをして前期工事の完了を祝った。宗教法人大本(出口紅教主)主催。
出口なおは、1837年1月に桐村家の長女として誕生。17歳のときに綾部市に住む叔母・出口ゆりの養女となった。その後、さまざまな苦難を経て1892年に綾部市で「大本」を開いた。
生家跡地の保存は、2012年から始まった開教120年記念事業の一環で、今年6月に起工祭を行い、工事を進めてきた。施設の敷地は約800平方メートルあり、なおの生誕当時のもので唯一残る井戸を保存している。今回は井戸の上屋と休憩所が完成したことを受け、関係者の内覧を兼ねて記念行事を行った。
全体の完成は来年2月上旬の予定。完成後は信者のほか、一般にも無料公開するが、防犯のため普段は施錠し、利用は事前予約が必要となる。
写真=テープカットをする出口教主(右から2人目)ら
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