“飲む点滴”とも言われ、甘酒がブーム。自宅で作る人も増えていて、需要増に対応するため、原料の米麹づくりが例年より早く始まった。
京都府福知山市下川口地区の農業生産法人株式会社味歩里(みぶり)で30日、米麹づくりが始まった。冬へ向けての風物詩として例年は11月中ごろから始まるが、すでに多くの注文が入っており、作業に必要な寒さの訪れを受けて、今年は早めの仕込みとなった。師走に向かい本格化する。
もともと自社製みその原材料として作っていたが、麹を求める声が寄せられ、2011年から一般販売をしている。
使う米はこだわりがある自社産コシヒカリのみ。麹づくりは約10年になり、米の洗い具合、蒸し時間の調整、麹菌を手際よく米に混ぜる作業など、一つひとつの工程で最適化をはかる。出来上がる麹は白く輝く自信の一品で、「味歩里の麹」ブランドづくりを進めている。
近年は、みそに加え、ビタミンやアミノ酸などが多く含まれ疲労回復効果が高い健康飲料として甘酒を自分で作る人の購入が増え、市外からも問い合わせが入る。リピーターが多く、法人の牧晴喜社長は「『味歩里の麹がいい』と喜んでもらえるものを今年も出したい」と意気込む。
初日は、牧の加工場で従業員たちが蒸した米30キロに麹菌を混ぜる作業をした。蒸しては混ぜる作業を一日繰り返し、寝かせて11月1日に今季の第1号が完成する。
今後は毎週1回のペースで仕込み、最盛期には週2回に増やして来年4月初頭までシーズンが続く。500グラムで税込み550円。問い合わせは味歩里、電話0773(23)3320へ。
写真=手際よく麹菌をまぜる従業員
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