25日夜、京都府福知山市に吉報が届いた。プロ野球のドラフト会議で、日新中学校出身の森脇亮介投手(26)が埼玉西武ライオンズから6位指名を受けた。地元関連で指名されるのは、現在横浜DeNAで活躍する福知山成美高校出身の桑原将志選手以来、7年ぶりになる。
森脇家は、父・尚志さんが高校の教員で、地元高校の野球部監督だった。4つ上の兄も元高校球児。兄は「父親の指導を受けたい」と希望して、当時、父がいた舞鶴市の高校に通った。亮介選手は、そんな2人の背中を見て育った。
尚志さんの思いでは、亮介選手も自分が指導すると考えていたが、45歳の時に生まれた子で、高校進学のときには、自分が年齢的に定年を迎える。そこで、信頼のおける教え子が監督を務めていた京都市の塔南高校で野球をやらせたという。
「親子鷹」のような付きっきりでの指導はできなかったが、亮介選手には「浮かれてはいけない。あの人はどうしてプロに行かないの?と周りから言われるほどの一流の素人になれ」と説いた。
尚志さんへの取材は夜遅かったため、電話での話になった。当初はプロの厳しさを思い、堅い口調だったが、30分、1時間と過ぎていく中で、末っ子の夢のステージを素直に喜ぶ一人の父親の顔が想像できた。(駿)
写真=塔南高校時代の森脇投手
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