京都府福知山市の魅力をアートの視点から掘り起こし、発信する「大京都2018in福知山」(実行委員会主催)の開始を11月2日に控え、市外のアーティスト3組が9月から、新町商店街内の空き店舗をスタジオにして制作活動を続けている。10月28日に商店街で別のイベントがあることに合わせて、スタジオを一般公開する。
市外のアーティストが福知山に滞在し、地域の風土や歴史を調べ、土地を歩き、住民との交流などから発見した魅力を、芸術作品に込めて発表する京都府アーティスト・イン・レジデンス事業の取り組み。
昨年、若手アーティスト6人が、福知山で風土や歴史の調査をした。その中から池永梨乃さん=神奈川県在住=と、夏池風冴さん=京都府在住=が選抜された。調査活動のサポート講師を務めた藤浩志さん=福岡県在住=が代表を務める「fujistudio.co」もゲストアーティストで参加する。
新町商店街の家具店跡で制作スタジオ・シンマチサイトを構え、作品づくりが進む。28日に新町商店街で福知山ワンダーマーケットが開催されることを受けて、同じ通りにあるスタジオを公開して大京都をPRする。
大型立体作品「タマムシの巣」などを制作する池永さん(26)は「昨年に大江町の元伊勢さんの山を歩き、自然の壮大さと人間の小ささを感じました」と話す。普段は絵を描いているが、奥深い自然を表現するために立体作品に挑戦し、大江町で初めて出会い感動したというタマムシを取り入れる。
fujistudio.coは小さな玩具を組み合わせ、夜久野の漆を塗った鬼の面など、夏池さんは映像作品を手がけ、それぞれのテーマで福知山を形にしようとしている。
28日は午前10時から午後3時までスタジオを公開し、持ち込んでいるアーティストのこれまでの作品も見ることができる。府職員が案内する。
大京都は11月2日~4日、9日~11日で、福知山城、新町商店街、ゆらのガーデン、柳町など市内の会場で3組の作品が公開展示される。
写真=28日に一般公開する新町商店街内の制作スタジオ
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