ノーベル化学賞を2008年に受賞し、19日に90歳で亡くなった京都府福知山市出身の下村脩さんをしのび、福知山市は25日から、市役所1階で追悼展示会を開いている。下村さんの功績や09年に帰郷した際の写真など、パネル12点を並べた。11月9日まで。
下村さんは、陸軍将校の長男として、1928年に生まれた。5歳まで福知山に住み、長崎県佐世保市に移ったあと、長崎県医科大学付属薬学専門部を卒業。米国でオワンクラゲの研究に着手。発光タンパク質イクオリンと、緑色蛍光タンパク質(GFP)を抽出することに世界で初めて成功し、分子生物学と医療分野の研究を飛躍的に進歩させてノーベル化学賞を受けた。
09年には、福知山市で5人目の名誉市民になった。ノーベル賞の受賞をきっかけに福知山市で始まった子どもたちの自由研究の「下村脩グランプリ」は、今年で10年目を迎えるなど、市内でも親しまれている。
展示会では、これらの功績を紹介しているほか、受賞の翌年に生誕の地、岡ノ地区を訪れた時の写真や、帰郷時に作成した下村さんの手形、直筆の手紙も置いている。
また、下村さんの幼少時代やノーベル賞を受賞したときの写真、GFPやオワンクラゲの説明などもある。
写真=下村さんの追悼展示が始まった
[PR]
株式会社両丹日日新聞社 〒620-0055 京都府福知山市篠尾新町1-99 TEL0773-22-2688 FAX0773-22-3232
著作権
このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。