通学で使うバスの車体に防犯標語を書いたマグネットシートを貼り付け、運行しながら地域の安全を見守る防犯スクールバスの出発式が19日、京都府福知山市上松の下六人部小学校（福山学校長）であった。

　今年に入り、全国的に子どもが被害にあう事件が多発していることを受け、福知山署上六人部駐在所の園田満則巡査部長が、子どもたちの安全を守ろうと企画した。

　同署が学校、市教委などと協力しながら、「知らない人について行かない」などを含む不審者対策標語の「いかのおすし」を書いたマグネットシート4枚とタペストリー7枚を作製した。

　式にはバス利用の児童57人、福知山防犯推進委員協議会員、中六人部地区の子ども見守り隊、同署署員らが参加。同署地域課の舟木良二警部が4台のバスの通学班長4人にシートを手渡した。タペストリーは校内での掲示用として、教頭の足立健教諭に託した。

　このあと、児童らはそれぞれのバスにシートを張ってから乗り込み、参加者らに見送られて家路に就いた。
　園田巡査部長は「児童への啓発のほか、防犯バスが巡回することで、不審者に対しても防犯に取り組んでいる地域だとアピールする狙いがあります。地域の安全向上になればうれしい」と話していた。


写真＝舟木警部（左）からシートを受け取る児童