京都府福知山市の農福学官の4者が手を取り合い、京のブランド産品・万願寺甘とう(トウガラシ)を使ったカレードッグとアイスクリームの新商品を開発した。20、21両日に猪崎の三段池公園一帯で開かれる福知山産業フェアに出店して販売する。
■緑引き立つカレードッグも■
万願寺甘とうを生産販売する三和町辻、株式会社Seasonの久保世智社長(38)が、大きさが小さかったりする規格外のものを生かす方法をと、市産業観光課に事務局を置く産学官連携組織パワーオンネットへ昨年12月に相談を持ち掛けたことで、プロジェクトが動き出した。
福知山公立大学が協力することになり、カレー粉づくりをするほどカレー好きの2年生、竹内就人さんと久保社長との交流が生まれ、牛すじカレー、手作りパン、地元の農産物を生かした「収穫のアイス」を看板商品にする勅使の、障害者が働くカフェレストラン&ベーカリー・あまづキッチンが今年4月に仲間入りし、4者がそろった。
カレードッグは、切れ込みの入ったパンでカレーをはさみ、カットした万願寺甘とうをトッピング。万願寺の鮮やかな緑を引き立てるため、あまづキッチンが専用の白パンをつくった。大学生の竹内さんはカレーの調理に携わる。
アイスは、万願寺パウダー入りのソースをミルク味の収穫のアイスにかける。好みでパウダーを追加できる。
カレードッグもアイスも、万願寺の規格を問わない活用策になっている。
久保社長は「もとが良い商品とコラボでき、感謝しています。万願寺のほろ苦さと甘さのマッチングを楽しんでほしい」。竹内さんは「授業で産学官については聞いてきたけれど、自分が関わらせてもらえるとは思っていなかったのでありがたく、面白い」。あまづキッチン施設管理者の藪見ひづるさんと収穫のアイス担当の桑原香代子さんは「最初は味がどうなるんだろうと思ったけれど、おいしいものができました」とそれぞれ手応えを語る。
産業フェアでは飲食グルメゾーンでカレーパンを税込み400円、アイスを税込み200円で販売する。
写真上=万願寺ソースのアイス
写真下=万願寺の緑色を引き立てるカレードッグ
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