障害者が働くカフェレストラン&ベーカリー、あまづキッチン(京都府福知山市勅使)でつくるアイスクリーム「収穫のアイス」が、百貨店高島屋の今年の歳暮ギフト品に採用された。イチゴや黒豆など地元農産物のこだわりの味が評価されたもので、京都府立大江高校の生徒がパッケージデザインを手がけて販売促進に協力する。
収穫のアイスは原材料を厳選し、農産物は福知山産を中心に、牛乳は丹後のヒラヤミルクを使うのが決まり。味には自信があるが、手作りのため価格は高め。食べてもらわないと良さが伝わりにくく、まず手にとってもらうためのPR方法が課題になっていた。
そこへ農福連携の縁で春から夏にかけ、高島屋京都京都店のデパ地下で販売し好評を得て、今年の歳暮ギフト品に採用が決定。商品の魅力が訴えられるものをと、大江高校にパッケージイラスト作製を依頼していた。
ビジネス科学科の2、3年生23人が授業の中で一人ずつデザインを考え、3年生の田中天花さん(城北中出身)の作品を選出。高島屋の承認を得て正式に決定した。
田中さんの作品は、五重塔、京都の大文字を入れた京の風景、ミルク缶を紅白の水引で結んだデザイン。色や文字のフォントは柔らかく親しみあるタッチを心掛けて描いた。
田中さんは「歳暮ということで、真ん中の紅白の水引がポイントです。自分のデザインが実際の商品に使われるのがうれしい」と話す。
収穫のアイスを担当するあまづキッチンスタッフの桑原香代子さんは「私たちでは思いつかない若い感性あふれるデザインです。多くの方に収穫のアイスを喜んでもらえるように頑張りたい」と意気込む。
歳暮ギフト品は、ほうじ茶▽ミルク▽ヨーグルト▽イチゴ▽抹茶▽黒豆(各120ミリ)の6つの味の詰め合わせで送料・税込み3964円。高島屋で12日から配布される歳暮ギフトカタログに記載されている。
写真=歳暮ギフトのパッケージデザイン
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