WEB両丹

きょうあったいい話、夕飯までに届けます。京都府福知山市の情報を満載した新聞社サイト

タブメニュー

両丹日日新聞2018年10月 2日のニュース

台風24号:ゴーという音 避難後に裏山崩れる

土砂崩れで全壊した物置 台風24号による福知山市の被害の様子が分かってきた。三和町大身では、民家の裏山が幅約5メートルにわたって崩れ、木造2階建ての物置が土砂で押しつぶされて全壊した。隣の母屋も、1階部分に土砂が流れ込むなどしたが、住民にけがはなかった。

 この家屋は60代と50代の夫婦2人暮らし。当時は2人とも在宅していた。夫妻によると、30日午後10時ごろに雨が強まり、不安を感じて窓越しに外を見ていたところ、「ゴーッ」という大きな音がしたという。

 「これは、ただごとじゃない」と、身の危険を感じた2人は、すぐに近くの消防詰め所に逃げ込み、このあと避難所の大身集落センターに移動。外は暗く被害状況の確認もできなかったため、不安な夜を過ごした。

 翌朝様子を見に戻ると、物置小屋に土砂が流入して1階部分がつぶれ、駐車していた軽自動車と軽トラック、トラクターが下敷きに。家屋も山側のキッチンや風呂場が、土砂で押し出され、家全体が傾いていた。

 「35年前の台風でも、裏山が崩れて土砂が流れ込んだのですが、その際に裏山の水はけを良くする工事をしてもらったので、少し安心していました。もっと早く逃げるべきだった」と振り返る。

 2人は当面、菟原中の市営住宅に移ることが決まった。「家は大きな被害を受けましたが、本当に命が助かって良かった。後ろを向いても仕方がないので、心機一転で前を見て生活したい」と話している。


写真=裏山の土砂崩れで全壊した物置(三和町大身)

    

[PR]


株式会社両丹日日新聞社 〒620-0055 京都府福知山市篠尾新町1-99 TEL0773-22-2688 FAX0773-22-3232

著作権

このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。

購読申込 会社案内 携帯版 お問い合わせ