京都府福知山市大江町北有路に、ラジコン模型飛行機などの競技会や技能向上の練習に使う専用の飛行場「ＫＭＡ福知山鬼の里模型飛行場」が出来た。70年近い歴史を持つ一般社団法人関西模型クラブ連合会（橋本善之理事長）が、地元の了解を得て開設。年内に5回の競技会を開く予定にしている。

　連合会は1949年に模型愛好者らが集まって結成した「関西国際模型飛行機倶楽部」が前身で、54年には関西各地の単位クラブを統括する団体「関西模型飛行機クラブ連合会」が組織され、2013年から一般社団法人として活動している。

　現在約40の単位クラブが加盟。模型の飛行機、車両、船舶などの競技大会や展示会、操縦、マナーの講習会を開いている。

　専用の模型飛行場は京都市伏見区と兵庫県・淡路島に開設していたが、2016年に淡路島飛行場が都合で閉場となったため、別の場所を探していた。

　新しい飛行場は由良川沿いにあり、超軽量動力機の飛行場として、愛好者らが昨年末まで約20年間使用していた。

　規模は全長（東西方向）約200メートル、幅（南北方向）が約50メートルで、面積は約1ヘクタール。現地は区有地と個人所有の土地のため、使用の了承を得たほか、北有路や対岸の南有路の住民たちにも安全性などについて説明し、理解を求めて了解を得た。

　22日には現地で飛行場の開設を祝う開港式が開かれ、連合会の会員や地元住民ら約40人が出席し、安全祈願祭を営んだ。

　有路地区自治会の倉橋伊佐雄代表自治会長（63）は「デモ飛行で騒音などに問題が無いことが分かったので、ルールを守って使ってもらえると信じています。今後はいろいろなイベントをされるようなので、地域の活性化にもつながればとてもうれしい」と期待している。

　橋本理事長（63）は「地元の自治会長さんや住民のみなさんの協力で、飛行場を開設することが出来ました。今後はルールとマナーを守って運営し、地域貢献にも努めたい」と話している。


写真＝約1ヘクタールの広さの模型機飛行場