京都府警福知山署（姫野敦秀署長）は26日、ＪＲ福知山駅で、関係機関と連携したテロ対策訓練をした。ホームのベンチ近くに放置された爆発物を除去するもので、利用者の避難誘導から爆発物の処理まで行い、連携態勢などを確認した。

　テロ発生時の対処能力の向上を図るため、16年から取り組んでおり、今回で3回目。福知山署員5人と府警本部機動隊10人、ＪＲ西日本の社員20人ほどが参加。市消防本部と行政関係者らが見学した。

　訓練は利用者がホームで不審なリュックを発見し、駅員に伝えるところから行い、駅員が警察に通報。署員が確認したところ、爆発物の可能性が高いとして、利用者を避難させるとともに、府警本部機動隊に出動を要請した。

　駆けつけた機動隊員は、エックス線透過装置でリュック内部の構造を確認したあと、通称マジックハンドと呼ばれる装置を使って、慎重に爆発物の処理をした。


写真＝爆発物の回収訓練をする機動隊員