国蝶オオムラサキの飼育を続ける京都府福知山市厚中問屋町の大地洋次郎さん(77)宅で、秋にも羽化があり1匹の雌が成虫になった。2年前の11月にも1匹が羽化しており、大地さんは「おかしな現象がよくあるのでびっくりしています」と驚いている。
通常は春に羽化し、大地さん宅では今年は5月28日から7月10日ごろまで続いた。羽化後、成虫が卵を産み、7月中ごろから幼虫が誕生し始めた。
本来なら1齢の幼虫から成虫になるまで1年かかるが、約300匹の幼虫の中で4匹が大きく成長。このうち1匹が22日午前9時50分ごろに、さなぎの殻を破って、成虫になった。
別の1匹はさなぎの状態で地面に落ちて死んでしまったが、1匹はさなぎの状態に育っている。残りの1匹も大きな幼虫で、もうすぐさなぎになる。
羽化した成虫は元気に飼育小屋の中を飛び回っており、大地さんが作った人工樹液を吸っている。
大地さんは「幼虫誕生から、わずか2カ月半で蝶になるのは全国でも珍しいのではないでしょうか。生命力の強さに感心しています。これから寒さが増してきますが、大事に見守っていきたい」と話している。
写真=羽化したばかりの成虫を見る大地さん
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