京都府福知山市内に本社を置く異業種2社が合併して新会社を設立した。総合機械工具商の雀部(本社・蛇ケ端、雀部智也社長)と、OA機器販売・ITのマルテツ(本社・和久市町、原田正大社長)。社名を「雀部丸鐵」とし、新たなスタートを切った。
雀部は1926年創業。工場など産業現場で欠かせないコンベアや駆動機器などの産業機械を主に扱う。マルテツは1899年創業。プリンターなどのOA機器販売、情報セキュリティーなどを手掛ける。
両社はこれまでから助言や相談をして支え合い、社員同士のつながりもある。異業種ながらそれぞれの強みとシェアを共有し、時代のニーズに応えていこうと、業務提携ではなく合併に踏み切った。
両社の既存顧客へのサービス充実、産業機械へのIoT技術の活用など、雀部丸鐵ならではの事業展開を視野に入れる。
新会社は蛇ケ端の雀部に本社を置き、資本金1200万円で9月1日に設立。雀部さん(43)が社長、原田さん(42)が副社長に就いた。従業員数は21人。和久市町のマルテツは閉鎖した。
それぞれ歴史ある企業だが、合併への障壁はなかったという。雀部社長は「地域経済活性化に役立てる形として選んだ合併。社員のやりがいも高まっています。異業種で分野が違うからこそ、力を合わせて新しい何かができるとワクワクしています」と話す。
原田副社長も「古いからこその変化がいる。2人とも福知山で生まれて育ち、地域経済に貢献したいという気持ちがあり、社員が喜びながら働くことができ、一人でも多くのお客様に笑顔が広がる会社にしていきたい」と力を込める。
写真=蛇ケ端で新たなスタートを切った雀部丸鐵
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