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両丹日日新聞2018年8月30日のニュース

引きこもりの若者たち大きな力に 「はななみぶどう」収穫迎える

みんなで汗を流して育てた「はななみぶどう」 福知山市の瘤木ぶどう生産組合(荒河洋組合長)は9月1日午前9時から、「はななみぶどう」の販売を始める。大粒で甘く、今年は傷みが少なく上出来という。栽培には引きこもりの若者たちが大きな戦力となった。

 ブドウは、瘤木の約50アールの畑で栽培している。メインの品種は藤稔。組合員の高齢化などによる人手不足で存続が危ぶまれていたが、市内外で引きこもりなどの若者をサポートするNPO法人ニュートラル(吉見光則理事長)が2月から協力し、販売にこぎ着けた。

 窮状を知ったNPOが声をかけ、20代から40歳までの8人ほどがボランティアとして作業に通うようになった。枝打ち後の、ブドウの木の皮むきから参加。草刈りや棚の修理、ジベレリン処理、房への袋がけなどを手伝い、忙しい収穫期を迎えますます貴重な存在になっている。

 荒河組合長(76)は「ボランティアの力で販売までこられて、ありがたい」と喜び、吉見理事長は「若者たちにとっても就労体験になり、よい機会を得られました」と話す。栽培作業を通じて生産組合と若者たちに会話も生まれ、よい関係が築けてきている。青空の下で土や植物を相手に体を動かし、周囲の人たちと一緒に汗を流すことで、若者たちに笑顔が増えたともいう。

 ブドウは今年の夏の暑さなどの関係で、例年よりも2週間ほど早い時期の販売となった。販売は9月中旬ごろまで続く見込み。パック、箱入りなどを用意し、当日分が売り切れ次第終了する。時間は午前9時から10時30分まで。

 販売所は、下天津の国道175号から大呂方面へ1キロほど入った右側の瘤木集落内にあるシイタケ乾燥場。販売期間中には、付近に案内の看板を立てる。

写真=みんなで汗を流して育てた「はななみぶどう」。大粒で甘い

    

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