台風や豪雨災害が頻発していることから、住民が自らの命を守り、早めの避難をするための判断材料にと、京都府は中小河川62カ所に、洪水時に特化した水位計を設置することにした。

　新設するのは「危機管理型水位計」で、いつもは一日に1回だけ水位の確認を行うが、大雨などで観測開始水位にまで上昇した際には10分間隔で計測をする。

　開始水位や観測間隔は遠隔操作で変更することができ、状況に応じて早めから観測を始めることもできる。由良川や土師川などに設置し、水位を常時調べている通常型より導入費や維持費が安くすむ。

　水害が続く福知山市内では、雲原川（大江町天田内・宮川合流点の上流）、大呂川（下天津）、佐々木川（旧三岳小学校近く）、畑川（夜久野町今西中）など、府内各市町で群を抜いて多い15カ所を予定。具体的な場所については、市と府中丹西土木事務所で詰めている段階で、早ければ10月ごろから設置にかかり、年度内に終える。


写真＝洪水時に特化した簡易型の水位計（京都府提供）