地元野菜のおいしさを伝えるため、京都府福知山市内で居酒屋を運営するオフィスヒュート（通称・なすくらぶ、達川寿志社長）はこのほど、北羽合の居酒屋・なすの与一で親子連れに野菜を使ったカレーを安価で提供。大勢の人が訪れた。

　同社は地元農家から形や量を問わずに野菜を仕入れて生かす「地産地消プロジェクト」に取り組んでいる。その中で、愛情を込めて作られた有機野菜、ほとんど農薬を使わない野菜の良さを、子どもたち中心に伝えたいと、初めてイベントを企画した。親子で一緒に食事をして楽しく過ごしてほしいとの思いも込めている。

　今回の企画は「親子でカレーをもりもり食べようプロジェクト」。野菜は三和町や上豊富、六人部などの農家から寄せられたジャガイモ、タマネギ、ニンジン、パプリカ、カボチャ、ナスの6品目と、市内の業者から仕入れた鶏肉を使った。

　親子連れが対象で、大皿に盛られた約350グラムのカレーを1杯100円で提供。開店の40分ほど前から行列ができる人気ぶりで、予想を上回る人数が並んだため、開店時間を10分ほど早め対応した。

　2歳と3歳の男児、父、母、祖母の5人で利用した市内在住の家族連れは「ボリュームがいっぱいで、とてもおいしいです」と家族団らんを楽しみ、男児2人もカレーをほおばり「おいしい、おなかいっぱい」と満足していた。

　約100食を用意したが、予定より早く完売。ボランティアイベントのため、売上金は全額、両丹日日新聞社の愛の寄金へ寄せる。


写真＝ボリュームたっぷりのカレーを楽しむ家族連れ