京都府福知山市戸田地区の住民有志でつくる戸田ぶどう園(福山義朗代表、15人)は、2013年の台風18号被災をきっかけに生まれた「復興ぶどう」を、8月8日から販売する。大粒で糖度が高いのが特長で、昨年は2400房ほどを販売したが、完売になる人気ぶり。今年も順調に育ち、出来が良いという。
戸田地区は、台風18号で約90戸が床上浸水。田畑に泥水が流れ込んだり、大型農機具が水没したりして、農業関係も大きな被害を受け、地区全体の活気が失われかけていた。
そんな状況を打開し、復興に向けて取り組めることを-と、当時自治会長だった福山代表が呼びかけ、始めたのがブドウの栽培。棚に実るため、水害の影響が少ないことも、決め手になった。
戸田橋南の旧広域農道沿いにあった荒廃地20アールを活用し、「戸田ぶどう園」と名付け、開墾するところから開始。試行錯誤しながら育て、昨年ようやく販売をスタートさせることができた。
今年は、30日に研修会を兼ねて生育状況を確認したところ、既に糖度は18度以上と上々。メンバーで話し合い、さらに実が熟れるのを待って、8日から販売することに決めた。
ブドウの種類は「紫玉」「藤みのり」「ピオーネ」「シャインマスカット」「ブラックビート」「クイーンニーナ」。戸田ぶどう園の隣にある直売所で、完熟した品種から順に並べていく。
8日は午前9時から同11時まで。以降は毎週水、土、日曜日の同じ時間に開店するが、各日とも完売した時点で終了となる。
福山代表(70)は「ブドウ作りを通して、地域活性化につながり、住民の絆も深まってきており、取り組んで良かった。喜んでもらえるよう、丹精込めて育てたので、ぜひ食べてみてほしい」と呼びかけている。(連絡先電話番号は紙面にのみ掲載)
写真=今年の出来具合を確認するメンバー
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