京都府福知山市は、7月豪雨で家屋が床上浸水した被災者を中心に、健康調査訪問をしている。19日から始め、保健師や看護師の資格を持つ市職員らが訪れ、聞き取りをして健康状態などを確認。悩み事の相談にも乗っている。

　府中丹西保健所の職員もサポート。被災地の自治会長から訪問の意向確認をしたうえで、2人1組となって各地域を回っている。19日は池部、石原、森垣など85軒、20日は下小田や牧、土師宮町、厚中問屋町など114軒に出向いた。

　厚中問屋町を訪問した府中丹西保健所の班は、最初に理美容室の「ヘアーイケウチ」へ。店主の池内誠人さん（52）に、「被災の状況は」「お疲れは出てないですか」などと質問した。

　池内さんは、母親が住む店舗の居住部分と、隣の自宅は無事だったが、店舗スペースが25センチほど床上浸水したことを説明。「やっぱり疲れてますね。栄養ドリンクのお世話になってます」と伝えていた。

　この2日間の調査では、「片付けなどで疲れが出ている」「なかなか眠れない」など、体調不良を訴える声があり、健康面で不安のある人については、再度訪問することにしている。

　健康調査は今後、夜久野町や大江町などでも取り組む予定。終了時期は、現時点で未定という。


写真＝健康状態の聞き取り調査をしている