連日猛暑が続く中、動物たちも避暑対策-。京都府福知山市猪崎、市動物園(二本松俊邦園長)で飼育されているシロテテナガザルの桃太郎(雄、4歳)は、園内を散歩する途中に池の水を手ですくって顔をぬらし、暑さをしのいでいる。このところ日課となっていて、来園者や園の職員たちは「涼しそう」と桃太郎のしぐさに見入っている。
桃太郎は毎日午後3時30分ごろから園内を散歩しているが、福知山市内の最高気温が38・8度と日本一になった15日から、園内の車池で顔をぬらすようになった。池の縁に座り、長い手で水を何度もすくっては顔をぬらしていく。
シロテテナガザルの平均体温は38・2度で人間より高く、幾分暑さには強いようだが、今夏は梅雨明け後に厳しい暑さが続き、桃太郎にとっても“我慢”の夏になっている。
普段生活している囲いの中では、日陰の地面に近い場所でじっとしていることが多い。散歩に出たら池で顔をぬらすほか、園内にある水道の蛇口を見つけると、散歩に連れて行ってもらっている二本松園長(73)に、水を出してほしいとせがんでいる。
二本松園長は「桃太郎はだんだん賢くなり、暑さをしのぐため顔をぬらすことも覚えました。すごく気持ち良さそうで、当分はこの姿を見ることができそうです」と話している。
写真=車池の縁に座り、水で顔をぬらす桃太郎
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