国税庁は2日、相続税や贈与税の算定基準になる2018年路線価を発表した。福知山税務署管内（福知山、綾部両市）の最高路線価は、7年連続で京都府福知山市駅南町三丁目の国道9号。府北部でも一番高く、価格は1平方メートル当たり10万5千円。5年連続変動なしで下げ止まりが続く。

　府内13税務署の最高路線価を見ると、同じ府北部の舞鶴、宮津、峰山各税務署管内も変動なし。宇治も横ばいで、園部のみ下落。一方で、京都市内は全7税務署で右肩上がり傾向が続き、周辺部との二極化が進む。

　府内最高額は下京区四条通寺町東入二丁目御旅町四条通の475万円（前年比21・2％増）で27年連続1位。18年地価公示の調査・分析によると、前年からの好調材料として、下京区は総合的に買いやすい地域が多い▽ＪＲ京都駅と二条駅の中間にある梅小路公園付近に新駅建設への期待の高まり▽マンション増による人口の継続的な増加傾向－などが挙げられている。ここに一部地域でのゲストハウス需要の競合が加わる形となった。

　府内の税務署別の最高路線価で最も低かったのは、峰山税務署の京丹後市峰山町新町国道312号の3万9千円だった。

　大阪国税局管内の近畿2府4県の税務署別順位では、福知山は83カ所中61位で前年より1ランク上がった。前年に61位だった洲本（兵庫）の路線価が下落し、福知山と同じ額になったことで並んだ。

写真＝福知山税務署管内の最高路線価は駅南町の国道9号が7年連続。しかし、京都市内との差は開く