夕日の美しいビーチとして人気の京都府京丹後市網野町浜詰の夕日ケ浦海岸で、浜に建てたブランコがインターネットで話題。「インスタ映え」すると、写真を撮るためだけに全国から若者たちが訪れている。

　浜にブランコが登場したのは昨シーズン。冬場は波にさらわれるので撤去し、今年また春に、新しく設けた。深さ1・5メートルの穴を掘って自然木を2本建て、「大人の男性3人が乗っても大丈夫」な造りにしてある。

　ビーチに建つブランコは珍しいことに加え、青空と青い海がまぶしい昼間、あたりが赤く染まる夕暮れ時、静かな夜という具合に、時間によってさまざまな姿が撮れるとあって、遠方からも多くのカップル、グループが訪れるようになった。

　昨年は夜間にライトアップしていたが、カメラやスマートフォンの性能が良くなり、月明かりの雰囲気を生かした写真が簡単に撮れるため、人工の照明は無い方が受けが良く、今年はライトアップをしていない。

　設置する夕日ケ浦観光協会は「いつでも自由に乗ってもらえます。楽しい写真、ロマンチックな写真を撮りに来てほしいです」と話している。

■みんなで点火を　キャンドルナイト■


　このブランコを中心に、30日午後7時から10時ごろにかけて「キャンドルナイト」が行われる。

　ゆっくりとした時間を楽しむ催し。昨年初めて取り組み、好評だった。ペットボトルを切って作るランプシェードを今年は3千個並べ、ロウソクをともして文字を浮かび上がらせる。

　大量のペットボトルを用意するため、地元の保育園や学校、老人ホームの人たちも協力。地域ぐるみで準備を進めて来た。

　当日は、集まった人みんなで点灯するところからイベントがスタートする。できるだけ着火ライターの持参を。

　7時30分ごろから地元のグループがフラダンスを披露。その後は特別なことをせず、波の音を聞きながらロウソクの明かりをゆっくり眺めてもらう。無料。今の時期は駐車場も無料で臨時駐車場も用意する。問い合わせは夕日ケ浦観光協会、電話0772（74）9350。


写真＝ブランコで写真を撮るため全国からカップルやグループ、家族連れが訪れる
写真＝ビーチにペットボトルを並べてロウソクを灯す（昨年のキャンドルナイト）