京都府は、今年度の公共・単独土木事業の箇所付けを発表した。福知山市を管轄する中丹西土木事務所関係では、2014年8月豪雨で市街地に大きな浸水被害をもたらした弘法川で、排水ポンプ設置に着手する。来年度の完成をめざしている。
8月豪雨では弘法川があふれ、市街地の広範囲が浸水した。そこで国、府、市が一体となって15年度から床上浸水対策特別緊急事業を進めており、「おおむね5年」での完成を目標に3キロ区間で掘削工事や護岸工事に取り組んでいる。由良川との合流地点では排水能力を高めるため排水機場を府が増設することにしており、今年度、ポンプ設備工事に着手する。
豪雨災害当時には国交省の排水機場のみで、排水能力は1秒あたり10トンだった。これを国がすでに13トンに強化。更に府が排水機場を増やす。1秒あたり11トンの能力を持ち、完成すれば、14年当時10トンだったものが国、府合わせて24トンになる。
また福知山城の下を流れる法川でも同様に護岸工事などを進めており、両河川で今年度計18億円を投じる。
石原・土・戸田方面にたびたび被害をもたらしている大谷川については、総合流域防災事業に取り組んでおり、今年度は石原地区で用地補償や橋りょう詳細設計を進め、用地が確保できたところから築堤工事を始める。
砂防関係では大門で09年から取り組んで来た大門川の砂防事業が今年度で完成。同じく09年から下小田で取り組んできた急傾斜地崩壊対策事業も、今年度に擁壁工などを行い完成させる。
写真=国の排水機場横に府の排水機場を設け排水能力を大幅強化する
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