4月の市役所庁舎不審火で男性職員(32)が逮捕されたことを受け、京都府福知山市は14日夜に市役所で緊急会見を開いた。大橋一夫市長は「逮捕容疑が事実であれば、市職員が市役所庁舎と公文書に放火したこと、人命を危険にさらしたことは、決して許されるものではない」とし、「市民の信頼を大きく失墜させるものであり、深くおわびいたします」と頭を下げた。
容疑者は、昨年4月に社会人枠で採用され、保健師として勤務。高齢者福祉課の高齢企画係で、軽度の要介護者に対する訪問サービス、高齢者向けの体操教室といった事業を担当していた。
上司の課長は「普段から口数が多い方ではなく、積極的にコミュニケーションを取るタイプではなかったが、まじめで仕事はきっちりしていた。大きなトラブルを抱えていることはなかった」という。
また不審火が発生した4月は、年度当初の繁忙期で、残業はあったというが、他の職員と比べて多いことはなかったとし、「事件後も通常通り勤務しており、変わった様子もなかった。正直驚いており、いまも信じられない」と話した。
この事件を受け、市は開庁時間外に庁舎内に入る際のチェックを厳しくしている。
写真=職員の逮捕を受けて謝罪する大橋市長(左)ら
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