京都府福知山市内の小中学生を対象にした「SEIBIジュニアバスケットボールスクール」が、福知山市西小谷ケ丘の成美学園体育館を練習場に月2、3回のペースで開かれている。福知山成美高校バスケ部の顧問らがボランティアで指導しており、子どもたちは技術を高めようと熱心に取り組んでいる。
スクールは2012年に、当時中学生でバスケをしていた子の親、福井秀雄さん(57)と、福知山成美高校女子バスケ部顧問の伊藤久教諭(54)、同校男子バスケ部顧問の岩木太郎教諭(50)が、市内のバスケ人口の増加と中学生のレベルアップにと始めた。
当初は毎週火曜日に、午後7時から開いていた。練習では伊藤教諭と岩木教諭が技術を教え、福井さんがサポート。ドリブル、シュートなどの基本動作を繰り返したあと、最後にゲームもする。
練習生は中学生だけだったが、小学生も教えてほしいという希望があったことから門戸を広げ、多い時には舞鶴、綾部両市や兵庫県などからも集まり、約100人が在籍していた。
現在は小学4年生から中学3年生までの男女約20人が指導を受ける。小学生の中には市内のミニバスケットボールクラブに所属している児童がいるほか、学校のバスケ部に所属していて、更なる上達を願い通う中学生もいる。
指導はバスケを好きになることを基本に、実戦を見据えたメニューで、分かりやすく教える。成美高男女バスケ部の部員が手を貸すこともある。
小学4年生のころからスクールに通う南陵中2年の足立真彩さんは、部活動が終わったあと成美高に足を運ぶ。「もっとうまくなりたいと思い、通い始めました。分かりやすく教えてもらえるのがいいです。これからも続けていきたい」と話す。スクールを終了し、高校や社会人になっても競技を続ける人が多いという。
福井さんは「高い指導力を持つ伊藤さんと岩木さんに教えてもらえるので、子どもたちは張り切って練習に臨んでいます。初心者も大歓迎で、スクールに入って、バスケを楽しんでほしい」と呼びかけている。無料。
写真=成美高体育館で熱心に練習に励む小中学生たち
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