障害の特性を理解し、障害者が困っている時に、ちょっとした手助けをする「あいサポート運動」。2009年に鳥取県でスタートし、全国に広がっている。京都府福知山市もこの趣旨に賛同し、30日に県と協定を締結した。これまでに7県、10市町が結んでいる。
障害の有無にかかわらず、誰もが暮らしやすい社会を実現しようと始まったこの運動は、日常生活の中で、車いす利用者が階段を上れずに困っている際に手助けしたりする「あいサポーター」の養成が主体。
サポーターになるには、障害についての理解や簡単な手話などを学ぶ「あいサポーター研修」を受講することが必要で、受講した人には、特製のバッジを配布し、サポーターに認定する。4月末時点で、全国41万5864人が登録している。
福知山市では、4月に手話言語及び障害のある人の多様なコミュニケーション促進条例を施行。共生社会の実現を進めていく中で、あいサポート運動の存在を知り、県に申し入れて協定を結ぶことになった。
締結式は市役所であり、鳥取県の平井伸治知事、市からは大橋一夫市長が出席し、互いにあいさつ。平井知事は手話を交えながら、「この運動で、福知山を“ふくしやま”にしてほしい。これから、ともに歩んでいきましょう」と伝え、協定書を取り交わした。
市では今後、依頼があれば福祉団体や事業所を対象に、サポーター養成の研修会を開くことにしており、8月ごろから募集する。これとは別に、一般市民らを対象にした研修会も実施するという。
写真=協定書を持って握手を交わす平井知事(右)と大橋市長
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