京都府が旧町時代の1995年から福知山市大江町河東地区で工事を進めてきた「大江南域農道」が、このほど完成した。農道は谷筋の集落間と農業施設を行き来しやすくし、由良川の増水時に冠水して通行不能となる川沿い道路の緊急迂(う)回路としての役割を果たしていく。
府営基幹農道整備事業で千原、尾藤、南山西部を山中で結ぶ。各集落は由良川右岸沿いの府道には道路がつながっているものの、横方向の道が無く、隣の集落へ行くにも、一度川沿いまで出る必要があった。
新しい農道の延長は2877メートル。幅員は5・5メートルの2車線。南北2つの工区に分けて工事が進められ、北工区は千原-尾藤の840メートル区間で、2008年に完成し、供用開始している。
南工区は尾藤-南山西部の2037メートル区間。途中で「安国南山トンネル」(延長315メートル)がある。総事業費は22億3千万円。国が50%、府が32・5%、市が17・5%を負担した。
22日午前10時からは現地で、地元住民らでつくる大江南域農道整備推進委員会(神内國夫委員長)主催の農道開通式がある。府中丹広域振興局の野村賢治局長や大橋一夫市長らが出席し、テープカットなどをして開通を祝う。式後に供用開始となる。
写真=完成した南工区の安国南山トンネル
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