京都府福知山市にある明智光秀ゆかりの福知山城入館者が16日、再建以来31年余で100万人に達した。西佳屋野町の梅原東さん(48)、恵さん(46)夫婦が節目の来館者となり、大橋一夫市長、駿河禎克館長らが花束と記念品を贈るなどして祝福した。
福知山城は1580年(天正8年)ごろ、丹波を平定した光秀が築いた。1873年の廃城令により取り壊されたたが、1900年代後半に再建の機運が高まり、市民が瓦一枚につき3千円以上を1口として寄付する「瓦一枚運動」で資金の大半を確保し、再建した。
再建された城は1986年11月に開館。来館者数は翌年度に4万8千人を記録したが、2005年度は2万人台に。その後、市などが企画や展示に力を入れたり、全国的に歴史や城のブームが沸き起こるなどして増加傾向に転じ、2015年度以降は4万人前後で推移。入館累計は今年3月末で99万2726人となっていた。5月には2020年のNHK大河ドラマ主人公が明智光秀に決定し、注目が集まっている。
100万人目の梅原さん夫婦はタクシー運転手で、「お客さんをお城まで乗せることが増えた」と言い、城について話せるようにと、夫婦で勉強を兼ねて訪れた。2人は「びっくりしましたが、タクシーを利用するお客さんへの話のきっかけにもなります」と喜んでいた。
写真=駿河館長、大橋市長らと記念撮影をする梅原東さん、恵さん夫婦(左から)
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