京都府福知山市の福知山踊振興会(田村卓巳会長)は、日本の伝統ある弦楽器・胡弓を、福知山音頭の音色として復活させるプロジェクトを進めている。
90年近く前に発行された福知山音頭に関する資料に、胡弓の音色についての記述は残っているが、音源がない。このため、縁のあった地歌箏曲教授で当道楽友連盟主宰の菊王楽正さん(70)=大阪府守口市=に指導を依頼。今の音頭に合った譜面を作り、踊振興会の地方(じかた)で三味線を演奏するベテラン5人が、今年4月から月に2回のペースで習得に励んでいる。
胡弓は三味線を小さくしたような形をし、馬毛をゆるく張った弓で奏でる。練習を重ねる会員たちを見て、菊王さんは「三味線をされているだけあって、みなさん上達が早いですね。熱心に頑張ってくれています」と話し、田村会長(64)は「福知山音頭の音楽としての魅力を探ることができればと取り組んでいます」と力を込める。
演奏は、8月4日に中ノの市厚生会館で開かれるドッコイセフェスティバルでお披露目することにしている。
写真=駅前町の市民交流プラザで胡弓の練習に励む踊振興会の会員たち
[PR]
株式会社両丹日日新聞社 〒620-0055 京都府福知山市篠尾新町1-99 TEL0773-22-2688 FAX0773-22-3232
著作権
このホームページに使用している記事、写真、図版はすべて株式会社両丹日日新聞社、もしくは情報提供者が著作権を有しています。
全部または一部を原文もしくは加工して利用される場合は、商用、非商用の別、また媒体を問わず、必ず事前に両丹日日新聞社へご連絡下さい。