学生や市民らが集い交流し、学び合える場にと、福知山公立大学(井口和起学長)は、京都府福知山市の新町商店街で、空き店舗を利用したまちかどキャンパスの開設をめざしている。5月15日ごろのオープンを予定している。
公立大の公開講座や子どもの学びをサポートする寺子屋事業など、幅広く市民に親しんでもらえるような取り組みを検討している。建物は上新町で写真館として使われていた2階建ての空き店舗を使う。
名称は「吹風舎」に決まった。教職員と学生らが、和泉式部の歌と言われる「丹波なる 吹風の山の もみじ葉は 散らぬ先より 散るかとぞおもう」からとって、名付けた。大学が福知山に新たな風を吹かせることができれば-と思いを込める。
■準備に市民も参加■
開設へ向けての準備には市民も加わっている。22日には学生や市民有志が漆喰塗り作業のワークショップをした。子どもから大人まで参加し、楽しそうに手を動かし、家族と一緒に体験した惇明小学校2年生の木下和奏さんは、「絵を描くのが大好きなので、とても楽しかった」と笑顔を見せていた。
改築の設計は京都工芸繊維大学が協力。ワークショップに向けても16日から18日まで、工繊大と公立大の学生らが下準備をした。
公立大の教職員らでつくるまちかどキャンパス専門委員会の谷口知宏教授は、「学生有志たちも頑張って取り組んでいます。大学と市民のみなさんが学びと交流を深められる場になれば」と期待を込める。
写真上=オープン間近のまちかどキャンパス
写真下=漆喰塗りのワークショップを楽しむ参加者
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