京都府の福知山市立図書館が、今年度子どもの読書活動優秀実践図書館の文部科学大臣表彰を受けた。文部科学省が読書の推進を目的に、優れた取り組みをしている学校、図書館、団体（個人）を表彰するもので、今回は全国から47の図書館が選ばれた。

　福知山からは過去に、優秀実践団体表彰をみかんの木文庫、優秀実践校表彰を美鈴小学校と南陵中学校が受けているが、図書館の受賞は初めて。

　福知山市立図書館では、生後4カ月から小学生まで、成長に応じた「おはなし会」を催したり、学校読書ボランティア養成講座などを通じて人材発掘に励んだりと、子どもと読書をつなぐ取り組みに注力している。

　また、中央館と3分館のシステムを統合し、蔵書検索を一本化するなど、利用しやすい環境づくりにも取り組んでいる。

　23日に東京都渋谷区の国立オリンピック記念青少年総合センターで表彰式があり、浅田久子館長が賞状を受け取った。

　浅田館長は「選ばれたのはボランティアの方々の活躍が大きく、みなさんを代表して賞状を受け取りました。今後も、子どもたちをはじめ、多くの方が本を身近に感じ、楽しむことができる取り組みを進め、愛される図書館をめざしていきます」と話している。


写真＝子どもの読書推進の取り組みが評価された