京都府福知山市川北の頼光寺(立身一徳住職)で24日、本堂を再建する上棟式があった。本堂は2014年8月の豪雨で被災し、大勢の人の努力と協力で再建の日を迎えた。上棟式の日は、くしくも雨となり、立身住職(58)は「あの時の雨は悔しいものだったが、きょうは感激の雨です」と目に涙を浮かべた。
同寺は「ナンジャモンジャ」(ヒトツバタゴ)の寺として知られる。14年の豪雨では崩れた裏山からの土砂が流入して、約180年の歴史がある本堂が全壊。檀家は再建委員会(池田雅志委員長)を作って準備を進め、昨年9月に地鎮祭をし、工事に取り掛かった。
上棟式には、施工業者の棟梁や近隣の僧侶、檀家ら96人が出席。法要をしたあと、全員で紅白の綱を引っ張り本堂の棟を上げた。
立身住職は「こんなに早く着手できたことは、再建委員会をはじめとした関係者みなさまのおかげです」と深く感謝。池田委員長(77)は「きょうの良き日に合わせたかのように、ナンジャモンジャが咲きました。立派な棟上げができてうれしい」と喜んだ。
今後は屋根や内装などの工事が進められ、来年5月に落慶法要を営む予定にしている。
写真=紅白の綱を参加者全員で引っ張って棟上げをした
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