京都府福知山市水内の福知山成美（せいび）高校女子ビーチバレーボール部をモチーフにした高校が登場するスポーツ漫画が人気を集め、テレビアニメ化される。全国での放送局や時間は調整中だが、7月から放送することが決まった。如意自在さん原作「はるかなレシーブ」で、ビーチバレーに打ち込む女子高生たちの熱い青春を描いている。

　芳文社（東京都文京区）が出版する月刊漫画誌「まんがタイムきららフォワード」で連載中の作品で、これまでにコミック5巻を発刊している。舞台は沖縄で、主人公の大空遥と比嘉かなたがペアを組み、夏の全国大会出場をめざして、友情と絆、白熱の試合などを見せる。

　ここで高校生チャンピオンとして登場するのが、遠井成美（なるみ）・立花彩紗ペアで、京都府福知山市にある架空の高校・福知山学院の生徒という設定。実際に、福知山成美高は全国大会で4連覇を含めて5回、日本一のペアを輩出している。

　プロデューサーの吉武真太郎さんはアニメ化にあたり「作品に清潔感と爽やかさを感じ、熱い青春物語が面白い」とし、「福知山学院高校内での練習シーンがあります。ぜひ、京都でもご覧いただけるように力を尽くしたい」と話す。

　成美高の兒島裕之校長は「今回のことで、福知山の地名を多くの人に知ってもらえるのはうれしいこと」と話し、同部の松田英人監督は「ビーチバレーは、日本ではまだマイナー。男女問わず一人でも多く競技に興味をもってもらえたらうれしい」とテレビ放送開始決定を喜ぶ。


写真＝アニメ放送が決まった「はるかなレシーブ」（Ｃ）如意自在・芳文社／はるかなレシーブ製作委員会