京都府は、自然災害や大規模事故発生時に現場で医療救護活動をする緊急災害医療チーム(DMAT)の体制強化をめざし、独自の養成研修に取り組んでいる。21、22両日には、災害時にDMAT本部のリーダーとして活動できる人材を育てる上級研修が、福知山市内で初めて開かれ、参加した隊員たちが実動訓練などに励んだ。
DMAT(Disaster Medical Assistance Team)は災害時に機動性を持つ医療チームで、医師や看護師、後方支援を担う連絡調整員で構成する。府内の隊員は現在14病院の290人がいる。
研修は府と京都第一赤十字病院が主催。災害拠点の病院やDMAT指定医療機関から、12病院20人の隊員が集まり、日本DMATのインストラクターらから指導を受けた。
初日は土師のホテルロイヤルヒル福知山&スパで、リーダーの役割や連携方法などを学ぶ机上演習。2日目は厚中町の福知山市民病院を会場に、バスの大規模な事故が発生したという想定で実動訓練をした。綾部市内で50人が乗る観光バスが、山崩れに巻き込まれたが、病院は休診日で、雨のためドクターヘリを飛ばすことができないという状況で行った。
訓練は、拠点病院の対策本部とA、B2つの病院に分かれ、消防や自衛隊も参加した。それぞれの連携と臨機応変に対応する力が求められるため、隊員たちは自身の役割を考えながら、万が一の際に備えた動き方を学んだ。
写真=大規模事故を想定した実動訓練に励んだ
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