京都府福知山市などで居酒屋を運営する「なすくらぶ」、株式会社オフィスヒュート(達川寿志社長)が、契約農家を募っている。納品する野菜は種類、形、量は問わず、いびつなもの、1個からでも歓迎。地産地消の拡大と地元農家の活気づくりにと意気込む。
規格がふぞろいの野菜は市場では敬遠され、朝市などでも買い手がつきにくいのが現状。せっかく作った野菜も余ると捨てるしかない。
同社は地元産の米を長年使い、野菜についても2年ほど前から試行的に仕入れてきた。昨年夏ごろから取り組みを本格化させ、農家から野菜を直接買い取り、福知山市内の居酒屋6店舗で食材として生かす「なすくらぶ地産地消プロジェクト」と銘打って展開している。
条件は「有機栽培や、なるべく農薬を使わない低農薬の旬の野菜」「なすくらぶ事務局まで配達可能」の2点のみ。一定期間だけの契約も可能で、たくさん収穫しすぎた時の相談にも応じる。契約農家は現在10人ほどいる。
タケノコ、万願寺甘とうなどを出す三和町菟原中の高橋正さん(70)は「形がいびつだと市場にはなかなか出せないし、朝市にしても包装作業に時間を取られる。野菜をそのまま受け取ってもらえるのがありがたい」と話す。
高橋さんから野菜を受け取ったなすくらぶの小笠原光梨さん(29)は「地産地消に合わせて、地元の農家さんの元気につながる取り組みになればうれしい」と応えた。
契約農家に関する問い合わせは、蛇ケ端のゆらのガーデン内、なすくらぶ運営事務局、電話(23)6387へ。平日午前9時から午後5時まで。
写真=契約農家の高橋さん(左)から取れたての野菜を受け取るなすくらぶの小笠原さん
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