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両丹日日新聞2018年4月13日のニュース

「ちょうどいい田舎」PR 中六が移住者呼び込む

完成したパンフレットを持つ 過疎化が進む京都府福知山市中(なか)六人部(むとべ)地区の住民でつくる団体が、移住者を呼び込む運動に取り組んでいる。「ちょうどいい田舎ぐらし」と銘打った地区の紹介パンフレットを作り、「あなたも中六人(なかろくじん)に仲間入りしませんか」と、これから京阪神方面を中心にアピールしていく。

 地区の人口は、1998年には1100人ほどいたが、現在は800人を割り込む。65歳以上の人口が約半数を占めるなど、人口減少と少子高齢化が著しく、3月末には地元の中六人部小学校が閉校した。

 市街化調整区域にあたり、新たな住宅が建てにくいなどの厳しい規制があったが、2016年に土地活用の幅を広げる地区計画が策定され、3集落(野間仁田、下地、中地)の計20ヘクタールほどを対象に一般住宅や共同住宅、日常生活に必要な商業施設などの立地ができるようになった。これをきっかけに17年4月、中六人部地区計画推進委員会(細見充委員長、31人)を設立した。

 推進委員会は、地元自治協議会や農区長会、公民館などと連携を取りながら、同地区計画や市農山村地域空き家情報バンク制度、耕作していない農地などを活用して、新規就農者をはじめとした年間10人の移住者の受け入れをめざす。

 3月には、府の移住促進特別区域に指定され、活動にさらに勢いが付いた。まずは地区をアピールするための啓発物をと、関西圏や市街地から同地区に移住した4組の声などを漫画調のデザインでまとめた。

 デザインは、イラストレーターとして活躍する地元住民の尾松克巳さん(50)=島田=が担当。表紙には自然豊かな風景画を使い、親しんでもらおうと「中六人」のキャラクターも作った。A4サイズ8㌻の観音開きで5千部印刷した。

 中六は市の南部に位置する農村地帯で、少し車で走れば大型商業施設がある。舞鶴若狭自動車道のインターチェンジが近いなど交通の利便性も良く、京都市、神戸市まで約90分、日本海へも手軽に行くことができる「ちょうどいい田舎」。

 細見委員長(69)は「まずは地元を知ってもらうことが一番。先進地の活動を参考に、より良い移住促進を図っていきたい。小学校は無くなりましたが、地元に元気が戻ってきたらうれしい」と話している。


写真=完成したパンフレットを持つ尾松さん、細見委員長、藤田重行事務局長(左から)

    

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