社会福祉法人大江福祉会が運営する京都府福知山市大江町二俣の大江作業所(田丸誠人施設長)はこのほど、調理設備を取り付けたキッチンカーを導入した。イベントでの移動販売で、出来立ての食べ物を提供していく。
大江作業所は1985年に大江共同作業所として同町三河に開設。2012年に今の場所に移った。現在は障害のある25人が通所。木工品やアクリルたわしなどを作って販売しているほか、イベントで手作りのおやきやドーナツなども売っている。
これまで製品はイベント会場にブースを設けて販売していたが、いろいろな場所で売ることができるよう、キッチンカーの導入に踏み切った。
1800㏄の中古2トントラックを改造。運転席の後部は2人が調理可能な広さのスペースがあり、業務用のガスコンロやオーブン、シンク、換気扇を備えている。
車のフロント部分もおしゃれな雰囲気に造り直した。車体の左側に窓があり、そこから調理品や飲み物を販売する。すでに保健所から移動販売に必要な許可も取っている。
価格は改造費も含め428万円。2月末に納車され、3月に入ってから大江山鬼っ子マラソンなどのイベントで出店し、出来立てのおやきや空揚げなどを売っている。25日に大江町内宮で開かれる元伊勢内宮参道マルシェでもキッチンカーを出す。
田丸施設長(53)は「おやきは、このあたりでは珍しい食べ物なので、キッチンカーを通じて広めていきたい。今後は調理品を増やして売っていきます」と話している。
写真=大江作業所が導入したキッチンカー
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