約600枚の棚田が広がる京都府福知山市大江町毛原で、民家の縁側を開放し、棚田の景色を眺めながらお茶を楽しめる「縁側喫茶」が6月から始まる。住民有志でつくる「毛原の棚田ワンダービレッジプロジェクト」(水口一也代表)の取り組み。地区外の人たちに毛原の良さを知ってもらい、新規移住者を呼び込むきっかけになれば-と期待している。
ワンダービレッジプロジェクトは3年前に結成。地区内で進む過疎高齢化を見据え、今後1千年続く里づくりのための活性化計画を立て、多くの事業を展開している。
縁側喫茶も取り組みのひとつで、都会にはないスローライフを多くの人たちに味わってもらい、その魅力を発信するのが目的。地域住民と都市住民の交流の機会を増やすきっかけにもする。
喫茶を開く時期は、農繁期を除いた6月から8月までと10月から12月まで。毎月第1、3日曜日に、毎回1、2軒を開放する。縁側に座り、棚田や紅葉などの風景を眺め、お茶や菓子を楽しみながら、住民と語り合う。時間は午前9時から午後4時まで。
体験料(お茶や菓子のもてなし付き)として、1人1回につき500円がいる。小学生以下は無料。体験希望者に分かりやすいように、縁側喫茶を行う民家に目印の旗を掲げる。天候によっては開催日を変更することもある。
6月は地元公会堂近くの水口代表(59)の自宅縁側を開放する。水口代表は「棚田を見に訪れる人はいますが、これまでくつろぐ場所がありませんでした。ぜひ多くの人たちに来ていただき、都会暮らしの中で忘れてきたものを取り戻してほしい」と望んでいる。
問い合わせは水口代表、携帯電話090・1024・0531へ。
写真=6月に開放する水口代表の自宅縁側。棚田がよく見える
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