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両丹日日新聞2018年3月28日のニュース

名所復活へ淡墨桜植樹 喜多郎さんが仲立ち

植樹式 桜の名所復活を願い、かつて福知山城の城郭だった京都府福知山市岡ノ二町の伯耆丸公園に、淡墨(うすずみ)桜の苗木が植えられた。苗木は岐阜県郡上市の郡上・桜守の会から寄贈を受けたもの。植樹式には、会と深い関わりがあり、寄贈の橋渡しをしたシンセサイザー奏者、喜多郎さん(65)も参加し、桜の成長を願って土をかけた。

 福知山城公園一帯には、かつて約120本の桜があり、花見の名所として市民らに親しまれたが、樹勢の衰えや崩れた城公園斜面の修復工事による伐採で、現在は約30本に減った。

 そうしたなか、桜の名所復活を目的に市民有志で「お城に花を咲かせましょう実行委員会」(吉田博会長)が結成され、昨年2月から、城周辺で桜の植樹を始めた。

 8月に福知山市制施行80周年などを記念したコンサートで市内を訪れた喜多郎さんが実行委の取り組みを知り、全国への桜の植樹活動を続けている桜守の会に、福知山市への苗木の提供を依頼。10月に荘川桜などの苗木6本が寄贈され、城周辺に植えられた。

 さらに城近くに桜を増やそうと、今回は淡墨桜20本が贈られた。苗木は2年生と4年生で、高さは約1・5メートルから2メートル。26日の植樹式では、喜多郎さんや桜守の会の和田千春事務局長(70)、大橋一夫福知山市長、吉田会長(67)が根元にスコップで土を入れた。

 和田事務局長は「まちづくりの一つとしてお役に立ててうれしい」と述べ、喜多郎さんは「(伯耆丸公園は)非常に良い場所で、また桜の名所になり、多くの人たちに来てもらえるとありがたい」と話していた。

 吉田会長は「20年、30年先でも市民が誇れる桜をいただき、本当によかった。大きくなるよう市民みんなで見守りたい」と感謝していた。


写真=植樹式では喜多郎さん(左から2人目)ら4人で土をかけた

    

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