京都府福知山市在住の69歳男性が26日、市の保険課職員を名乗る男からの「保険料の還付がある」という電話で、現金約50万円をだまし取られる事件があった。市内では同様の電話が相次いでおり、市などが注意を呼びかけている。
男性宅に市職員を名乗る男から電話があり、還付金があるため必要書類を送付したが、その後連絡がなかったなどと説明。「取引銀行はありますか?」と銀行名を聞き出し「すぐに銀行担当者から電話があります」と話して電話を切った。
すぐに銀行員の「さくま」を名乗る男から電話があり、「石原駅近くのATM(無人)でしか手続きが出来ない」「操作の説明のため到着後に折り返し電話が欲しい」と話した。話を信用した男性はその通りに行動し、犯人の指示に従ってATMを操作し、他の口座に振り込み送金して現金をだまし取られた。
■今後も続く恐れ 予兆電話に注意を■
福知山署によると、同日午前10時から午後1時までに電話を受けたという5件の連絡があったという。
特殊詐欺の予兆電話はこのほか、12日午前7時から正午までに、息子をかたるオレオレ詐欺が4件、13日午前9時から11時までに市保険課、銀行員を名乗る還付金名目が3件あったことを同署は確認している。
50歳から80歳代の人を狙った電話が多く、今後も続く恐れがあることから、同署は他の手口と併せて市民への警戒を呼びかけている。「市役所、息子を名乗る不審な電話があれば、いったん電話を切って冷静になり、すぐに警察=電話(22)0110=へ知らせて下さい。110番通報して頂いても大丈夫です」としている。
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