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両丹日日新聞2018年3月14日のニュース

統合を前に:上六人部小学校149年の歩み

上六人部小学校 新年度から京都府福知山市六人部地域の3小学校が1校になる。三俣の上六人部(西山俊樹校長、34人)と下地の中六人部(小林智子校長、32人)が、児童数の多い上松の下六人部(福山学校長、350人)に統合。これにより、上六人部は149年、中六人部は144年の長い歴史に幕が下ろされる。25日には両校で閉校記念式典などが予定され、地元に根付き、愛された学校との別れを惜しむ。それを前に、両校の歩みや特徴などを2回に分けて紹介する。まず上六人部小学校。 

■岩崎学校として設立 卒業生は2022人■

 1869年(明治2年)に、岩崎村に出来た岩崎学校としてスタート。その後、数回の校名変更などがあり、1908年に現在の場所に移った。1955年(昭和30年)に現行の上六人部の校名で出発。記録が残る卒業証書台帳によると、卒業生は今年度で2022人にのぼる。

 校訓は「仲よくはげめ」で、運動場南側にあるムクロジの木が学校のシンボルの一つ。幹の周囲は約2メートル、高さは約18メートルあり、「市の名木」に指定されている。昔から無病息災のお守りとされ、秋には横に並ぶイチョウやモミジが色付き、見る人を楽しませる。

 児童数は、昭和20年代に300人を超えていたが、少子化の影響を受け徐々に減った。そのような中、1994年(平成6年)には、地区内に青少年健全育成会が結成された。夏には学校などとともに、市内でも珍しい校内でのキャンプを実施。地区や学校のためなら、という気風が強まった。

 99年には児童数が100人を割り、2014年は入学児童が1人に。それに伴い、より良い環境で学ばせたいと、保護者たちから統合希望の声が上がり始めた。

 これに地区も足並みをそろえ、16年6月に各自治会長などでつくる統合検討委員会を設置。本格的に話が進み始め、翌年3月に中六人部とともに福知山市長、教育長に統合要望書を提出。その後、下六人部への統合が決まった。

 閉校への準備が進む中、これまでにお世話になった地区の人たちに子どもたちが感謝を伝える催しが9日にあった。地元の老人会や読み聞かせボランティア、見守り隊の人らに、プレゼントを手渡し、それぞれに気持ちを伝えた。


写真=今年度で閉校する上六人部小学校

    

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