福知山市夜久野高原の京都府緑化センターは、アプローチ沿いに植わるヤエベニシダレ桜の樹勢を回復させるため、初めての大がかりな改良作業をした。成長に伴って枝が過密になり、日照不足で花数が減少してきたため、両脇にある25本のうち11本を伐採し、残りは剪定した。
緑化センターは、早咲きから遅咲きまで約50種類、120本の桜が植わる花見の人気スポット。なかでも、入り口からセンター玄関前の築山付近までの約100メートルのアプローチ両脇に植わる八重しだれ桜は、垂れ下がる枝に滝が流れ落ちるように濃いピンクの小花が咲く姿が魅力的で、毎年府内外から多くの花見客が訪れる。
センターが開設された1983年、3年生の苗木が、幅約8メートルのアプローチに沿って約8メートルの等間隔で植樹された。樹高が8メートルから10メートルほどに成長して枝が張ってきたが、植栽間隔が狭いため枝が重なり、十分に日光が届かない枝先から徐々に枯れ始め、花数も年々減少、対策が急がれていた。
このため、緑化センターの技術員6人が1月中旬から約1カ月かけて、半数近くを伐採し、木の間隔を倍程度に広げ、残る木も一部を除いて剪定した。
センターの巻田忠さんは「今後3年ほどは小花が減りますが、木が成長できる空間が広がったため、将来は今まで以上に枝ぶり豊かな大木に育つと思います」と期待を寄せる。
■ライトアップは例年通り■
地元の活性化グループ・ときめき会(日下誠次郎代表)は、今年も4月7日から21日まで、ヤエベニシダレ桜のライトアップをし、同月14、15両日は、イベント「しだれ桜の夕べ」を催す予定。
写真=ヤエベニシダレ桜の伐採や剪定をした府緑化センターのアプローチ
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